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 漫画の100冊「ただしい」の1 


ハルコロ
(石坂 啓)
 古きアイヌの村を舞台に、少女から大人へと静かに成長していく女性、ハルコロの運命を描く問題作。本多勝一氏の原作を活かし、アイヌの暮らしぶりをうまく再現している。自然を愛し尊敬するアイヌの心をこれほど表現できている作品は他にないだろう。石坂という女性の視点で女性を素直に描いたところが、心に響くのだ。

エースをねらえ!
(山本鈴美香)
 世界へ向けて踏みしめる飛行機のタラップ、「岡、エースをねらえ…」、コーチ宗方の今際の声はひろみに届いたのか。なんせ泣ける漫画だ。「魔球を求める心がすでに負けている!」という当時のスポーツ漫画へのアンチテーゼも見事だった。理屈抜きの師弟関係の美しさと、ひろみのひたむきな努力、気力。名作だ。
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エースをねらえ! 全10巻セット (ホーム社漫画文庫)

鉄腕アトム
(手塚治虫)
 アトムが実は人種差別を啓発する意味合いでも書かれていた、と言うと驚く人が多い。ロボットであるがゆえに虐げられ、無残に殺されていく、そんな差別の構造をオブラートにくるんで、子供にも十分に理解できるような描き方で伝えているすごさ。「電光人間」の回と「アトム今昔物語」の回を特にオススメしておく。

夏子の酒
(尾瀬あきら)
 大の男が鼻水たらしてハグハグ泣ける作品が他にあるだろうか?ドラマ化されて評判になったが、原作はあんなにご都合主義じゃない。酒造りを選ぶまでの夏子の苦悩。こだわりを貫くことのつらさ、厳しさ。農業の現実。隙は全くない。もしまだ読んでないなら、あなたは幸せだ。感動にこれから出会えるのだから。

理想宮
(畑中純)
 なんせカッコイイおやじの話。一番カッコイイのは自分の理想の家を自分で建てちゃうところ。自然を愛し、人を愛し、何よりも自分を愛している。娘とも対等に、裸で付き合っている。実にいい。家ってこうやって建てるんだなあって考えるだけで、何かがわかったような気分になる。不思議な爽快感をくれる漫画だ。

アメリカン・パイ
(萩尾望都)
「古い古い歌が、…作った人の名も、歌った人の名も忘れられ消えてもその歌は残っているように…」。ドン・マクリーンの同名の曲をもとに、1人の少女の記録を鮮烈に描いた名作。放浪生活を送る少女が、あるミュージシャンとの出会いをきっかけに、心の奥底にあるものを歌い始める。歌の向こうに見えたものは…。


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