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漫画の100冊「そのた」の2

もーれつア太郎
(赤塚不二夫)

 全編浪花節が貫かれているところがいい。いつもはいじめているニャロメやケムンパスを守るために意地を押し通すデコッ八やア太郎の姿には、意地を忘れた青少年への叱咤さえ読み取れる。そんな難しいこと考えてないよ、と赤塚さんに笑われそうだが…。少なくとも天才バカボンのようなシニカルさはないので安心。
千津美と藤臣君 春を待つころ
(ひかわきょうこ)

 ひかわさんの描く男の子って、まんま女の子が思い描く理想像。凛として、しかも剛健で磊落。ここに出てくる藤臣クンもまさにそう。不良と言えば不良だけど、優しいし、なんせ千津美のことを誰よりも考えてるし、真っすぐに見てる。いわゆるラブコメなんだけど、なんか男として考えさせられるところが多いな。
アストロ球団
(遠崎史朗/中島徳博)

 トスしたボールを平手で叩いて投球する「スカイラブ投法」。ヒビの入ったバットで打ち、飛び散るかけらでボールを包みこむ「ジャコビニ流星打法」。ウソつけ!とつっこみたくなるハイテンションな超人技が売り物だ。身体にボールのアザを持つ超人たちが、八犬伝よろしく大リーグと戦うという荒唐無稽さが爽快。
雨の降る日はそばにいて
(太刀掛秀子)

 死を前にしたとき望むのは…。柴ちゃんの場合は、本当に楽しかった時間を取り戻すこと。子供の頃、とびきりの笑顔でいつも応えてくれたみちるのそばにいたい、だった。誤解や行き違いを超えて再び結び付く2人。約束の死が訪れ、ひとり残されたみちるを支えるのは…。「花ぶらんこ揺れて」という作品も泣けるぞ。



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