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 漫画の100冊「こせいてき」の2 

バタアシ金魚
(望月峯太郎)

 とにかく画期的な漫画だ。漫画の概念を超えた画力。突っ走りまくる感性。今見ても全く色あせないこの勢いは何だ!? ストーリーは単純明解。ソノコの愛を勝ち取るため金メダルを目指す花井の水泳物語。思い込みと勢いが、天才と努力を超えてしまうところが実に素敵だ。続編の押し掛け同棲漫画「お茶の間」も秀逸。
草笛の頃
(村野守美)

 心に残るいい漫画がある。田園風景の中、元気に暮らす小学生オサム。中学生になったばかりの素朴な少女タエ。2人の織りなす、どこか懐かしい日常風景が、絵画のように叙情的に描かれている。容赦なくオサムにゲンコをくれる大人たちの姿にも愛情がいっぱいだ。最近、文庫でシリーズ復刻された。
ワニの初恋
(福本伸行)

 優しい男の物語である。主人公・ワニが繰り出すゲンコツは単純な怒りから出たものだ。が、その怒りの奥の直感は、いつも優しい。人生をあきらめてしまった人に、おまえそれで生きているといえるのか!と怒りをぶつける。いつも前向きに人と接している乱暴な天使・ワニの物語。ヘタな絵に妙にリアリティを感じる。
おしゃべり階段
(くらもちふさこ)

 くらもち漫画のキャラはいつもコンプレックスに震えている。くせっ毛に悩む主人公・加南(かな)もその典型だ。臆病な加南の前に現われる2人の男の子。1人は強引に加南の魅力を引き出そうとし、1人は静かに加南を見守っている。2つの恋を通じて変わっていく加南。コンプレックスって結局…。読後感良し!だ。
マハラジャ日和
(ユズキ カズ)

 夕立の中、2階の窓で肢体をきらめかせる少女。モンローウォークで理髪店を闊歩する姉妹。縁側で姉にペティキュアを塗ってもらう少女。…どこまでも艶かしい。南国の大らかな色気とノスタルジックな下町風情の融合。良くできた風景画の中で、生な人間たちがはじけている。アングラ系の、ここ数年の最高作だろう。
TOY
(上條淳士)

 初めてこの人の絵を見たときの衝撃ときたら。これ以上に上手い人はしばらく出ないだろうね。トーイという1人のシンガーのサクセスストーリーなんだけど、音楽シーンが当時最先端だった吉川してて、そこも見所。ストーリーの持っていき方が昔の横浜系ドラマ(探偵物語とか)っぽいのもやたらかっこいいと思うぞ。



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